無宗教の視点から見た人類の調和と平和な世界
第5話:日本の影響
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太郎
性格・特徴: 真面目で物事を深く考える性格を持つ若者。やや内向的で、世の中の不条理や混乱、特に宗教や国、貧富の差などの社会的な問題に対して疑問や不安を感じている。
老人:清治(せいじ)
性格・特徴: 長い人生の中で多くの経験と知識を蓄えた賢明な老人。冷静で落ち着きがあり、困った人を見ると放っておけない性格。
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船が襲われた現場へと向かう途中、太郎は異世界の風景に圧倒されながらも、何か違和感を覚えていた。そして彼がその違和感の正体に気づくのは、ある建造物を見つけた時だった。
太郎:あれは、神社?
未来の世界であるにも関わらず、彼の前には狐の像と鳥居、それに赤と白の注連縄が飾られた日本の神社が存在していた。
太郎:なぜこの世界に日本の神社が...
太郎の頭には疑問が湧き上がる。
宗教や国籍を超えた共通の価値観を掲げるこの世界で、なぜ日本の神社が存在するのか。
その時、神社の前に立っていた時、清治という名の老人が太郎に声をかけてきた。
清治:訪問者さん、何かお困りですか?
太郎:あの、ここは何の神社なんですか?
清治:ああ、これは神道の神社だ。
だが、ここでは神道を宗教としてではなく、自然への敬意と人間の共生を象徴するものとして認識しているんだ。
太郎は老人の言葉に驚く。
この世界では神道が、宗教ではなく哲学として受け入れられていたのだ。
太郎:でも、なぜ日本の神社なんですか?他の国や文化の象徴はないんですか?
清治:それは、私たちが日本の文化に敬意を表しているからだよ。
日本の精神は、私たちが目指す共生の哲学とよく合っているんだ。
太郎は彼の言葉を聞き、胸に感動が広がる。
彼の故郷である日本が、このような未来世界に影響を与えているとは。
彼らの会話が進む中、再び警報が鳴り響いた。今度は更に大きな爆発音が聞こえてきた。
太郎:また何か起こったんですか?
清治:貧困地域の襲撃だ。
あのエリアはまだ混乱が続いており、私たちが援助を送ると必ずと言っていいほど襲撃が起こるんだ。
太郎は一瞬で立ち上がり、事件現場へと向かうことを決意した。
清治:あの地域に向かうのか?気をつけて行けよ。
太郎:はい、ありがとうございます。
彼はこの未来の世界で、日本の影響を受けつつ、新たな課題に直面しながらも、真実を知るために奮闘を続けていった。
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