無宗教の視点から見た人類の調和と平和な世界
第18話:晴一の言葉
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太郎
性格・特徴: 真面目で物事を深く考える性格を持つ若者。やや内向的で、世の中の不条理や混乱、特に宗教や国、貧富の差などの社会的な問題に対して疑問や不安を感じている。
老人 / 晴一
性格・特徴: 深く物事を見る眼を持つ謎多き老人。思慮深く、言葉少なにしかし繊細な感受性を秘めており、あたかも何世紀もの時間を生きてきたかのような深さを持っている。
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サボタージュの事件以後、太郎たちの活動には一層の勢いが増した。支持者は増え、メディアも前向きに彼らを取り上げるようになった。しかし、太郎たちの中では、これまでの経験から、常に背後に潜む脅威を意識するようになっていた。
太郎のメンタルはかなりの打撃を受けていた。サボタージュ事件後、彼の活動に対する熱意は揺らぐことが増えていた。そんなある日、公園で第2章で登場した晴一と再び出会う。
晴一の姿は変わらず、何世紀も生きてきたとされるその風貌は謎めいていて、公園のベンチに座る彼の背後には、時空を超えたかのようなオーラが感じられた。
太郎:晴一さん、またお会いできて嬉しいです。
晴一:太郎、お前の心の動揺を感じていた。
太郎:それほどまで私のことを…
晴一:この世界の真実を知る者として、お前との繋がりを感じることはできる。
太郎は深く頷き、晴一の言葉に耳を傾けることに決めた。
晴一:人々は物事の表面だけを見て判断することが多い。しかし、真実はその奥深くに潜んでいる。
太郎:私も、今の活動を通してそれを感じています。
晴一:お前の活動は正しい。しかし、途中で遭遇する障壁や困難は、お前を更なる高みへと導くためのものだ。
太郎:でも、正直なところ、自信がなくなってきました。
晴一は太郎の手を取り、彼の目を真っ直ぐに見つめた。
晴一:太郎、お前には特別な力がある。その力を信じ、自分自身の心と向き合うこと。そして、この世界の真実を知る旅を続けて欲しい。
太郎:真実の旅…
晴一:そう、真実を知ることは、この世界での役割を見つける鍵となる。
太郎の心の中で、再び活動への情熱が燃え上がってきた。晴一の言葉は彼の心の中に深く刻まれ、その後の活動に新たな方向性をもたらすこととなった。
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